2013年10月26日

奈良寺~法隆寺~

奈良では飛鳥時代から鎌倉時代までの仏像が見られ
というのが、今回の旅でよくわかったこと。
様々な時代の仏像を見ると自分の好きな仏像が
どの時代なのか何となくわかってくる。
そして、今回、なつめやが大きく感動し、はまったのは『法隆寺』!
ここは奈良市からちょいと離れる。
時代としては聖徳太子が活躍していた飛鳥時代で
明日香村はさらに南に下ったところ。ここが何とも私には
最後まで解せず、興味を持つ点となりました。

さてさて、このお寺はとっても広くて回るだけで半日かかりますね。
バス停でいうと一駅分の敷地があり、中宮寺にバスで
乗り換えていこうかと、思っていたのが法隆寺を巡っていたら、
中宮寺にたどりついたくらい広い。

今回、どういうわけかお寺に行くと修学旅行生に必ず遭遇し、
うっとうしいことこの上ない。
ほっとんど見ていない。ま、そんな風な私も学生時代は
修学旅行に参加していたのかもしれないけれど。

法隆寺は建築がまず、相当に素晴らしい。
これは五重塔の外柱を見て仰天したのですが、
飛龍が彫刻されています。芸が細かい!!
日本最古の仁王門を見ながらスタートし、
先ず金堂へ。
ここには『釈迦三尊像』『四天王像』がいます。
この釈迦三蔵像はいわゆる『アルカイックスマイル』をしていて
私には『よう、来なさったな~』とにっこりされているような感じ
がして、とても親しみを覚える微笑みであります。
さらに四天王像は大概どこのお寺さんのも
勇猛果敢で筋肉隆々(SPみたいだ)なのですが、ここのは
派出所のお巡りさんが四人で結成している感じで
どことなく『ぬけ』ている。邪気も、いわゆる『鬼』じゃなくて
何というかこれは『けもの』のような不思議な生き物で
きっと飛鳥時代はまだ、宇宙人からやってきた生物と
混在していたんではないかという、なつめやの妄想を
かきたててくれました。

五重塔は外から覗くようになっていますが
薄暗くてよくわからないところに
ぼーっと白く何かが浮かび上がってきて、よーく見ると
お釈迦様の涅槃像とそれを嘆き悲しむ弟子たちの多くの
塑像でした。木の幹と見間違えるような形をしていて
さらに、修学旅行生が後ろでガヤガヤしていてゆっくり
見れなかったことがとても残念。

大講堂では『薬師三蔵像』がいて
真ん中が薬師如来、両脇が日光・月光菩薩。
こちらの仏さんは平安時代のものだそうですので
全く形が飛鳥時代調とは異なります。
全体的に肉付きがよくなりますね。そして胸がはだける(笑)

今回とても楽しみにしていたのが夢殿の特別公開の
『救世観音菩薩』であります。
飛鳥時代の仏様は顔が細長く、身体も薄平べったく、
衣をきっちり来て、冠が豪華、という感じ。
でも、どこかしらに柔和な感じがあるのが私が好きな点。
いつまでも見て、話していたいかんじ。

大宝蔵にある百済観音はもう、これは宇宙人だよね、って
くらい細長くて、手もひょろ長い。不思議なたたずまいと、言語が
全く通じなさそうな感じで、この観音様の前は異空間です(笑)

同じく大宝蔵の『夢違観音』『菩薩像』はちっこくて、本当に
かわいらしくて、なつめやのお気に入りでございます。
大きい仏様の圧倒感はなくこの二つは、ずっと他愛のない話が
できそうなくらい身近に感じる。
特に夢違観音様は悪夢を見た後に観音様に祈願すると良い夢に
変えてくれるということで、まさにその日の夜に悪夢を見た
なつめやはとっさに観音様にお祈りしました。

とにかく法隆寺は仏様が多すぎて一つ一つ見ていると
時間がかかるので、時間に余裕をもって見るべし!です。
また、時間をとってきたいな、と思いました。
そして、次はゼ明日香村へ行きたいな、ともおもいます。

法隆寺の中の池近くで修学旅行生が一斉に
『柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺』と言っていたのが
なぜだかとても、印象に残ってしまった。
正岡子規も柿のなる、ちょうど今の時期に法隆寺に
来ていたんでしょうかねぇ。

何はともあれ、法隆寺は仏像天国です。








  


Posted by なつめや at 22:44Comments(0)