2016年02月01日

つくると巡礼の旅

只今、なつめやはお休みを頂いております。
このblogを読んでくださっている方々は
恐らく私が定期的に数日の休みをとっていること
をお気づきかもしれません。

普段の仕事と、講座、などが
常にあって
時々まとめてお休みをとって、
完全にリセットし、充電する時間を
頂いております。

今は読書三昧です。

もともと、中学生の頃から
村上春樹の作品が好きで
何度も同じ作品を読み返していました。

今回読んだのは
『色彩をもたない多崎つくると巡礼の旅』。

自分が大切にしていた仲間から
ある日突然、拒絶され
その事に傷つき、人との関わりに
自身を持てなくなった
つくる君が、その仲間に時を経て
会いに行き
自分の心に空いた穴を埋め
一人の女性と向かい合うまでの話です。

傷というのは、受けたその時は
とても辛く、受け入れることが
困難なことがあります。
見たくないこと、聞きたくないこと
たくさんある。
傷にかさぶたができたのを
剥がすのはしんどい。

それでも、その傷を
本当に治したいなら
膿を出しきらないとならないこともある。

自分の経験を重ね合わせて読んでいると
あっという間に読んでしまいました。
村上春樹の作品は
描写が細かく、リアルにその光景が
想像できる点が、好きな理由なのかもしれない。

ゆっくり本を読む時間は
自分の心をたどり、
無意識に奥に沈めてしまったものを
救いあげ、解放する感覚です。

たまには、読書三昧の休みも良いものです☆
  


Posted by なつめや at 22:12Comments(0)