2016年11月08日

更年期の始まり

なつめやは妊娠したい妊活中の方だけではなく
いろんな体調不良でご相談にいらっしゃる方が多いのですが、
その根本は月経から始まり、産前産後と
女性の一生に通じて関わってくる卵巣と子宮の
問題があるように感じます。

更年期症としてご相談にいらっしゃる方も多く、
その原因の多くに『産後の養生不足』があることを
否定できません。
つまり、更年期は産後の過ごし方に大きく影響される、
ということです。

更年期症は閉経の前後10年くらい生じる、と言われています。

出産で大量に出血し、母乳は『白い血』といわれ、授乳は
毎日献血しているような状態となります。
『血』が圧倒的に不足します。
その「血」は体を潤したり、細胞に栄養を届けてくれるのが
不足することで体は乾燥しやすくなったり、痩せてきたり、
髪の毛・歯が抜けたり、物忘れが激しくなったりということが
あります。さらに言うなら、その血は体の体温を維持して
くれるので不足することで極度に冷えたり、逆に
熱がこもるような状態になってしまうこともあります。
その結果、慢性的な冷え性やその反対の炎症を伴う疾患を
患うことさえあります。
それだけ「血」というのはとても大事です。
にもかかわらず、慣れない育児などでゆっくり食べたりできず
何かは食べていても栄養として吸収されなくなっている
ことがあります。
産後の女性たちはちゃんとご飯を食べて欲しいです。
そんな時間がないよ〜、という方もいると思う。
ご主人たちの協力が本当に必要だと思う。

『産後養生』というのが日本にもう少し広がるといいなと
思います。
その、産後の『血』不足に、月経が再開することで
『血』は再び不足していきます。
結果、更年期として冷えのぼせや鬱、ホットフラッシュ
といった症状があわられやすくなります。
『血』は脳を栄養するので思考にも影響を与えますし、
睡眠にも関わります。また、体温を維持しますが
極端な冷えや、冷えからのぼせがひどくなったり
体が血不足になると体に熱がこもるのでホットフラッシュが
現れてきます。

女性は『血』に影響される、というのは東洋医学では
よく知られているところです。

更年期症というのはずっとお世話になってきた
卵巣や子宮を卒業する時。
女性にとって一番大事な時期。

しかし、その始まりは産後からということを
頭の片隅に入れて、特に産後の方は
食べること、食事に気をつけていただけたらと思います。


産後の不調が最近特に相談に多く、それが更年期に
響いていかなければいいなと心から願うばかりです。








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Posted by なつめや at 19:30│Comments(0)養生
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