2013年04月24日

マラソンと小説

今日は雨も降っているし、ここ数日
厄介な問題が頭の片隅にへばりついてどうにも
自分の思考がまとまらないので、読書に没頭することにしました。

自分の思考がまとまらない時、以前ならジョギングをして
振り切っていたのに、それができないので新たな
方法を考え出すことに。それが読書だった。

村上春樹の本は過去に夢中になって読んでいたけれど、
最近は、ほとんど読まなくなっていた。
というよりも、あの膨大な作品を読む時間がなかった。

サウナへ毎晩のように通っており、
その中で本を読んでいる人が何人かいて
『なんて、どМ。』
と思っていたけれど、今日は、試してみようと
手ごろなそうな1冊を手に取り、朝からサウナへ。
それは村上春樹のエッセイ
『走ることについて語るときに僕の語ること』。

村上春樹はランナーであります。
かなり熱心なランナーだと思う。
このエッセイは小説家になるきっかけ、フルマラソン、
ウルトラマラソン、トライアスロンと1996年から2006年までの
出場した大会にまつわる村上氏の回顧録のようなもの。

今日、この本を読んだのはナイスタイミングだった。

マラソンというのは地味な積み重ねの連続。
1km何分何十秒というタイムを刻み付けていく。
計画通りタイムを刻んでいく。単純なようで難しい。

村上氏の小説、エッセイの内容はマラソンに似ているな、と思った。
言葉の選び方が非常に精巧で、気軽に読むことはできない。
一つの文章が1kmのタイムを積み重ねていくように、
読み飛ばしたり、字面を追うかのような読み方をしていると
最後までたどり着けなくなってしまう。

たっぷりの汗をかいて、1冊のエッセイを読み終えるのに
2時間半!!私もかなりの変態だな、と(笑)

そのうちの1節がとても心に残りました。

『走り続けるための理由ならほんの少ししかないけれど、
走るための理由ならトラック1杯分はある。
僕らにできるのは、その「ほんの少しの理由」を一つ一つ
大事に磨き続けることだ』

さて、ウルトラマラソン級の1Q84を読むとしよう。今更だけど。





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Posted by なつめや at 21:36│Comments(0)つれづれ
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