2016年08月17日

カネマツさん薬膳講座〜乾きと女性の身体〜

本日は松代カネマツさんの薬膳講座でした。
2ヶ月前はまだ誕生していなかった赤ちゃんがいたり、
小学5年生がお手伝い兼聴講でいたり
飯山から東御市からいろんな場所からみなさん来てくださり
新鮮な気持ちで講座をさせていただきました。

残暑の養生、薬膳がテーマなのですが
この時期はこういうものを食べましょう、っていう
講座は、私の中では終わっていて
今回、資料を作りながら女性の身体と
季節・食べ物がどういう関わりがあって
どんなエネルギーの循環がされているのかを
もっと伝えていきたいな〜、と思いました。
なので、今回の講座は初めて聞く方にとってはちょっと
難しかったかもしれませんが
女性が『血』の影響を身体に受けやすいというのを
夏の間にたっぷりかいた汗との関連性を含めて
お話ししました。

東洋医学では汗=津液は血と同源であるという考えがありますから
汗をかくということは血を失うということでもあります。
女性は出産や月経などで血を大量に失いますから
汗をかくこの時期は血不足(血虚)に傾きやすく、
その結果瘀血にも繋がりますし、
ひいては月経にも影響していきます。

血が充実することで卵胞も成熟します。
しかし、その血が瘀血で巡りが悪かったり栄養が不足していたら
卵の質に関わりますね。
よく私は卵子は女性ならば自分の分身、精子は男性の分身
だと思って自分の状態がそのまま反映しますよ、という
お話しをします。なので、どんなものを食べているのか
というのはとても大切なことだと思うのです。

西洋医学で不妊症では卵を排卵させるために
排卵誘発剤を使いますが、
プリっと成熟した卵が出て来るのか
無理やり間に合わせで排卵させたものでは
受精率も変わるのでは?と思うのです。
自分のタイミングでしっかり成熟した
陰のエネルギーである卵子と
陽のエネルギーの精子が交わることで
生命が誕生するわけです。
卵子と精子という物質が交わるのではないということ。
あくまでも夫婦のエネルギーの交わりなのであるということです。

薬という物質的なもので
身体をコントロールする西洋医学の特質がありますが、
身体は物質的なものではなくエネルギーが流れているものです。
そこを忘れてはならないのではないかと。
食べ物は私たちにエネルギーを与えてくれるものですし、
その食材の持つエネルギーがカネマツさんのお弁当を食べていると
力強いものであるのを感じます。

食材の持つ薬膳的な働きも大切なことですが、
それ以上に、その食材の持つエネルギーを感じ取る
身体でありたいとつねづね思っています。

食べ物は単なる空腹を満たすためでも
栄養学的な影響をもたらすためだけでもなく
そこには天地のエネルギーが交わったエネルギーが
蓄えられているということを
忘れないでいきたいですね。

みなさんとお弁当を食べながら美味しいのはもちろんですが
野菜のエネルギーが本当に素晴らしいですね、というお話しを
しました。

また、食前と食後で舌の色が変化していたのも
面白い学びでしたね。

そして、みなさんが帰った後、お手伝いしてくれていた
小学5年生の女の子に、話しの感想を聞きました。

難しい言葉はよくわからないけれど、自分の生理
を思い出して、いい卵を作れるようになろうと思ったよ!とのこと。
学校では性教育が1回しかないからこういう話は
面白いとのことでした。
こういう風に言ってくれる女子が増えてくれたらいいなと思います。

今日は本当に自分にとっても新鮮な学びの多い
講座となりました。
次回は10月の第3週ですが、黒豆味噌づくりと講座となります。
お楽しみに☆

今日のお弁当は何と言っても『血』を補うことを
意識しています。みなさん『潤い』を感じていただけたでしょうか?


  


Posted by なつめや at 21:10Comments(0)薬膳