2017年06月17日

生命の土台

東洋医学の視点でいろんな人を毎日見ていると
『胃腸が弱いな〜』と感じる。
本人が自覚していないケースも多い。

五臓のうち『脾』の働きというのは消化器全般に及ぶけれど
西洋医学でこれを具体的な臓器で説明せよ、といわれると難しい。

食べたものを消化して、吸収して、気血水を作り出し、
全身へ分布させる。

いわば『生命の土台』。
生きていく中心。

ここがしっかり動いていないと食べたものから
エネルギーを作り出すことができない。

食べたからといって、全てがエネルギーになるわけではない、
ということ。

貧血だって、食事をしていたってなる人はなるし、
栄養失調にだってなることだってある。

逆に1日1食で体がすこぶる元気という人もいる。

生命の土台が、もともと生まれつき強い人もいれば
弱い人もいるし、成長してきた過程でその差が
生まれてくる。食事や過労ストレス、要因は様々。

私自身は無茶なマラソンで確実に脾胃を損傷した自覚がある。
フルマラソン後はいつだって下痢と嘔吐で具合が悪くなり、
挙げ句の果てに運動誘発性アナフィラキシーショックと
いうものになり健康のためなんだか何だかわからなくなり、
止めました。

健康のために、と思ってやっていたことだって
害してしまうことがある、というのを身をもって経験しました(笑)

そして、この脾胃のトラブルが結局は血の不足を招く。
特に、多いのが胃下垂のように消化器が下垂して
食べているのに吸収率がわるくなり、貧血ではなく『血虚』という
状態になっている人がとても多いことに最近、気づいた。

内臓が下垂しているので、体全体をぱっと見たときも
下垂し、肌もたるみがち。目の下には涙袋。(クマとは違います)
お尻もたれる。


結局、脾胃を元気にするっていうのは生命のエネルギーを
活発にするだけではなく、見た目だって変わってくるし
内側から発するエネルギーだって変わってくるってこと。

生命の土台を調えるには・・・

甘いもの、油、生物、グルテンを控えた方が良いとなりますが、
糖質制限をしましょう、ということではなく
お菓子をやめましょう、ということですね。
穀物の糖質は必要だと私は思っています。

肉を食べて糖質をカットするというのは胃腸がすこぶる
元気な人には良いかもしれませんが、胃腸が弱い人は
肉を食べても栄養をうまく吸収しにくく、かえって負担になりかねない。

情報に惑わされず、自分の体とよく相談することが
大切だと思います。

昨日のアラムさんの講座のお弁当は
・レンズ豆とひじきの梅ご飯
・アジの黒酢南蛮
・アボカドと長芋の生春巻き
・アスパラポテト
・もずくとオクラのトロトロ味噌汁
・よもぎの甘酒アイス



甘酒アイスは是非お母さんたちに作っていただけたら、と思います。
甘み+油+冷たいもの→胃腸の働きを弱める→つかれやすい
→元気不足の子供になりかねない。

元気の良い、声の大きい子供の姿を見るとホッとします。

なつめやは17〜24日までお休みをいただきます。
すこし、体と精神を解放してパワーアップしてきます!
休み明けに、皆様とお会いできることを楽しみにしております☆  


Posted by なつめや at 07:01Comments(0)