2016年01月30日

中国と日本の薬膳

最近、≪薬膳≫について中国と日本の違いを
考える機会が増えてきました。

中国の薬膳って、『食べる漢方薬』みたいなものが多く
食材にも漢方薬に使われるものが多いです。
味も、強烈な感じがします。
それを毎日食べるかって聞かれたら
私は食べれない。
毎日食べるというより、本当に調子が悪い時に
それを食べたらいいんだろうな、と思うものが
多いように思います。
そうでないものもあるけれど、味もさることながら
食べながら体が『温かい』じゃなくて『暑い』と感じるくらい
だったりして、身体の変化も激しい。

日本の今、中心になっている薬膳は
そこまで強い味でもないし、先ほど書いたように
ほんわかと身体の調子が変化する感じなので
毎日コツコツ食べれるし、積み重ねの中で
身体が変化していくような感じがします。
そして、季節の変化や、食材の持ち味を引き出したりする
調理法などは自然との調和や食べ物を大切にしようと思う
『身土不仁』や『一物全体』の考えが
根底にあるように思います。

マクロビオティックと薬膳は似て非なるものですが
根底の部分では同じだと思います。
それをどういう視点で食材を見るか、という違い。
マクロビでは陰性でも薬膳では体を温めるものもありますし
その反対もある。混同しやすいところですが、
基本的には四季に従って、その土地の気候に従って
ということだと思います。

薬膳講座では陰陽五行・気血水・寒熱等の
考えをお伝えしていますが、それは自然との付き合い方を
より深く知ることで、自分も自然の一部だと感じさせてくれる
もの。

ある人が私に会うと『四季を感じさせてくれる』と
言ってくれて嬉しかったですね。

風・夏の暑さ・湿度・寒さ、季節のもたらす変化を
身体で感じながら、身体を調子を整える
日本的な薬膳が私は好きだなぁ。

薬膳講座も色々な場所でいろんな人に伝えていって
四季を感じながらご飯を作る女性が増えたら
豊かだなぁ、と思うのです。  


Posted by なつめや at 07:22Comments(0)