2014年10月09日

Alamさんの秋の薬膳講座

すっかり秋になり乾燥が強くなってきました。
そのせいか、風邪をひいて乾いた咳がずっと続いたり
肌が乾燥しやすい、目や鼻・喉が渇く、といった症状を
なつめやにお話しされる方も増えてきました。
いよいよ『燥邪』が強くなってきたな~、と思い
今回のAlamさんの薬膳講座では
『体を温めて潤す』ことをテーマにお話させていただきました。

体を温めると言っても
辛いものを食べればいいんでしょ、唐辛子とか・・・。
ということでは
ないのです。かえってトウガラシのような熱性のものを食べれば
喉が渇いて乾燥が激しくなってしまいます。
潤おす食材と、辛味のものをうまく組み合わせていくというのが
ポイントです。
身体を潤してくれる食材はざっくりいうと『白っぽい』食べ物です。
例えばレンコンや山芋、梨、リンゴ、白ごま、白キクラゲ、大豆
豆乳などなど。あと、海の海藻や貝類なども良いです。
けれど、これらはちょっと体を冷やす性質のものもあるので
辛味のものと組み合わせてあげるとベストですね。

これからお鍋の季節になりますが、キムチ鍋、にしたとしましょう。
私ならここに豆乳を入れますね。そして具材にも豆腐や、レンコン
白キクラゲ・葛きり(白滝ではなく)・ホタテなどを入れる
と思います。キムチのような熱性の強いものを食べると、
先ほど書いたように体に熱が入って渇きやすくなりますので、
潤おす『白い』食材をたくさん入れます。

知っていると、そっか~というようなことです。

今回のアラムさんの薬膳プレートは
豆乳・豆類や長芋、レンコンをたっぷり使いました。

・煎り黒豆の白和え
・ふろふき大根の梨マスタードソースがけ
・かぼちゃと長芋の豆乳グラタン
・キノコとレンコンの豆乳ポタージュ
・マイタケごはん
・カモミールプリン

ご飯を頂いている最中に
マクロビと薬膳の違いについての話になりました。
イメージとしては体によさそうな食事法、という風にとらえて
いる方もいるかと思いますが、『似て非なるもの』です。
陰性と陽性で考えるマクロビと陰陽だけではなく五性・五味・帰経を
含んだ薬膳では食材の性質が異なるものも多いのが実際です。
マクロビを否定するつもりはありませんが、何事も過ぎる、
のではなくバランスが大切なような気がします。
そして、そもそも昔の人たちはそのような食事法を知らなくても
季節ごとの食事や、言い伝えられてきている食べ方などが
あったのだと思います。また、自分が無性に『これが食べたい』
というような本能的な食欲よりも、色々な情報などによって
単なる『欲』として食べてしまうものの多さ、また反対に
制限してしまうことが問題なような気がします。

なつめやは薬膳は知っていると便利な智慧として
伝えていきたいなと思って色々な場所で講座をしています。
けれども、それ以上に皆さんが『欲』ではなく自分の体に聞いて
自分の体が欲するものを食する感覚を身につけていって
いただけたら、それがベストなんだと思います。

次のアラムさんの講座は12月になります。

それまでは以下の場所で講座をいたしますので
興味がありましたら是非ご参加くださいね☆

10月15日 松代カネマツ倶楽部さん 18:30~
11月9日  吉祥院さん『精進ヨガ』  朝7:00~
11月16日 梢ヨガ倶楽部さん




とろっとろのポタージュがホント美味しかった!
ゆっこちゃんごちそうさま☆
今週一杯、Alamさんで召し上がれます。  


Posted by なつめや at 20:54Comments(0)