2015年09月02日

『食べる』ということ

『食べる』ということは命をつなぐうえで
もっとも基本的な人間の行為です。

その『食べる』ということで、前述した授乳婦さん
(当時は妊婦さん)だけでなく、いろんなトラブルを持って
いらっしゃる方が多いなぁ、という感じが最近増えてきました。

その中でも、なつめやが、なかなか難しいなと思うのは
摂食障害を過去にしている方々。
『食べる』という行為を極度に制限してしまうと『脾胃』の働きが
発達しない。そればかりか、その働きが低下してしまい、いざ
普通食を食べようと思っても、食べても身にならない、吸収しない
体になってしまうことがあるんだな、というのを経験しています。

そうなってくると、筋肉も痩せてきて、何もしていないのに
筋肉痛のような痛みがあったり、月経にトラブルを生じたり
微熱が続いたりと、いろんな症状が出てきて
本人もとてもしんどそうにしている。

漢方も脾胃の働きを改善するものを出してみるも
症状がなかなか動かない・・・。漢方に体が反応するのは
みなさんは長くのまないとダメ、と思っているかもしれませんが
反応するときは、さっと反応してきて、わりといい流れに
乗れるのですが、それはそもそも、体に反応するだけの力
があった場合なんだな、と思います。

その、そもそもの体の根源的なエネルギーが落ちていると
体の症状も辛いが、体も反応しにくい、二重の
困難さがありますね。それでも、地味にコツコツやっていく。
積み重ね、しかない。

水を入れても入れても乾いていく桶でも
諦めずに入れていくと少しずつ水が溜まってくる、
そんなイメージです。

人間の体にとって先天的なエネルギーは『腎』にあり、
後天的なエネルギーは『脾』で作り出す。

『食べる』という行為は『脾』を動かすためにも
体を支えるためにも、とても重要な五臓の一つであることを
再認識する日々です。

体と食と心のつながりは奥深い。

食欲の秋です。
心が元気になるような、ご飯を食べましょうね〜






Posted by なつめや at 07:22│Comments(0)
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