2014年08月17日

五観の偈(ごかんのげ)

お盆休みが終わり、本日より通常営業のなつめやです。
雨が降ったりやんだり、今年の夏はこれで終わってしまったの?
とちょっとさみしい感じもします。

さて、お盆休みになつめやはとある禅寺の
精進料理を頂いてまいりました。
そのお膳に『五観の偈』が短冊に書かれて添えられていました。
なんだろうな~、と調べてみると

wikipediaによりますと
一 計功多少 量彼来処
  功の多少を計り彼(か)の来処(らいしょ)を量(はか)る。
二 忖己德行 全缺應供
   己が徳行(とくぎょう)の全欠を[と]忖(はか)って
  供(く)に応ず。
三 防心離過 貪等為宗
  心を防ぎ過(とが)を離るることは貪等(とんとう)を宗
 (しゅう)とす。
四 正事良薬 為療形枯
  正に良薬を事とすることは形枯(ぎょうこ)を療(りょう)ぜん
  が為なり。
五 為成道業 因受此食
   成道(じょうどう)の為の故に今この食(じき)を受く。

略訳[編集]
一、この食事がどうしてできたかを考え、食事が調うまでの多くの 
  人々の働きに感謝をいたします。
二、自分の行いが、この食を頂くに価するものであるかどうか
  反省します。
三、心を正しく保ち、あやまった行いを避けるために、貪など三つの
  過ちを持たないことを誓います。
四、食とは良薬なのであり、身体をやしない、正しい健康を得るため
  に頂くのです。
五、今この食事を頂くのは、己の道を成し遂げるためです。

訳については諸説ありますが、2のその食べ物を頂くに値する行いを
しているか?という問いに、私ははっとしました。
いつでもお金を払えば食べれるというのは今の社会の
システム的視点からのもの。本当に手間暇かけたものは
お金には表しきれないものが宿っていると思います。

食べ物の命を頂くというのは、その食べ物に宿っているものを
頂くということ。どんなふうにして作られた食べ物か、それに
どんな命が宿っているか。少し前に某ファストフード店の
ナゲットの問題がありましたけれど。

何を選び食するのかはその人次第ですが、
食べ物を頂くときにこの『五観の偈』を
おもいだしていただければ、と思います。






Posted by なつめや at 20:57│Comments(0)
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