2013年11月27日

陽虚の身体

前回の『陰虚な身体』に続いて今回は『陽虚の身体』。
陰陽において『陰』というのは冷やすもの、液体・血液などで
『陽』というのは温めるもの、エネルギー、『気』と、ざっくり
分けます。(すごい、ざっくりですよ!)
陰だけでは冷えすぎるし
陽だけでは熱くなりすぎてしまうので、それそれが影響し合って
体のバランスをとっている。

前回書いたように、陰虚に傾くと冷却の液体が足りなくなるので
身体はほてったり、渇いたりしてくる。そんな時、身体を温める
熱性のものを摂るよりも陰液を補うような『血』を多く含む
肉類や魚類、そして、白い色の食物などを冬の間であれば、
温かい状態のものを摂るとよいです。魚類だからと言って
『刺身』という状態にしてしまうと胃腸が冷えてしまって
消化がかえって悪くなり、吸収しずらくなってしまうのでは
ないかと考えられます。

さて、話を戻しまして『陽虚』というのは温めるエネルギーが
足りない状態ですから、身体がとにかく冷えます。
その冷えっぷり、エネルギーの低下度合いは
いつも、『なんで、いつからこうなったのだろう?』と
首をかしげたくなるほどです。
ストレスがかかると血管が収縮し、血流が悪くなるので
それが長期間にわたるとお血と陽虚につながる、ということ、
そして運動不足、食べ物などの影響が考えられます。
運動のし過ぎは汗をかきすぎて『陰虚』に傾くけれど
運動不足はエネルギーの循環が悪くなります。
『冷え』という状態を外から温めただけでは
根本的な解決にはつながらない、というのが私の考えです。
ストレッサーの排除、もしくはストレス解消、運動そして
食事
により解決していくものだと思います。

女性は『陽虚』の状態になると、高温期が上がりにくかったり
短かったりなどしてなかなか赤ちゃんを授かりにくく
エネルギーを高めるために『鹿茸』という鹿の角が入った
漢方薬を使うことが最近では多いです。
やはり、野生のエネルギーはスゴイのです。
牛や豚、鳥のように飼料を食べた肉よりも
木の実やドングリなどを食べた野生のシカやイノシシなどの
肉がどうやってもエネルギー的には熱性が強いので
なつめやに、赤ちゃんが欲しいと言う損団できていらっしゃる方々
には、『鹿肉を食べるように』と口を酸っぱくして
言っております。

最近では男性の冷えも多くなってきているように思います。
元々陰陽では女性は『陰』、男性は『陽』に属し
男性は女性よりもエネルギーを多く消費し、必要とします。
それが食べ物や、特に飲み物(アルコール)によって体を冷やし
エネルギーの低下を招いているように見えます。

これからますます冷えて『陽気』が低下していく時期は
クリやクルミ等の木の実や身体を温めてくれる根菜のもの
肉類など、しっかり食べて、と冬眠しましょ~
(人間だって動物ですからね!次の春に備えて
 しかっりエネルギーをためないと!!)



Posted by なつめや at 21:41│Comments(0)
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