2016年08月07日

中医と不妊治療の関わり

土日にお休みをいただいて
中医学と不妊治療、とくに体外受精への関わりについて
学んできました。久しぶりに中国語のテキストの講座は
やはり、面白い!というか本当に自分はこの中医が好きなんだな
と実感してきました。

不妊治療は人工授精、体外受精、顕微受精と
それぞれ、ホルモン剤の投与は欠かせない。
その、ホルモン剤投与による弊害を漢方薬で
改善させ、さらに薬の量をできれば減らしていく、
というのを現代の漢方治療では目指しています。
今や、中国は日本よりも生殖医療での
成功例が高く、そこにはかなりの漢方薬が
使われています。日本の方が医療としては
最先端のものを持っているかと思っていたけれど
中国は漢方という二の手を持っていたというわけです。

体外受精などでは卵胞が成熟してそれを
採卵して、受精させ胚盤胞まで分割させて
子宮に移植する。これを西洋薬でコントロールしながら
治療していくときに、それを体の中で
起こしているという事実は
東洋医学的には腎の陰陽や腎気の損傷、気血の損傷
に繋がっているということに、意識することは
少ないのではないだろうか。

西洋医学というのはどうしても体を物質的に見る
傾向があるが、東洋医学にはそこには陰陽のエネルギーや
気血という体に流れているものの変化を見ている。

また、妊娠そのものを見たときに
それは卵子と精子の受精、という考えではなく
女性・卵子(陰)と男性・精子(陽)の
交わりによって生まれたものと考えるのが
東洋医学。男性と女性の陰陽のエネルギーが
交わって、というのがとても大切な部分で、
夫婦が互いのエネルギーの交換をし、
それぞれのエネルギーを高め合うという
行為そのものも大切なもの。

1回の治療をするだけでかなりの腎気の損傷があるのを
どう、補い、妊娠につなげていくのか。
それは年齢が上がるほどに難しくなる。
だからこそ、日々の養生だったり、休息だったりが
非常に大切になる。

今回は体外受精の各段階について
どんな漢方薬や生薬を使うと良いのか、というのを
かなり勉強できて、とても濃い2日になりました。
学んできたことをもう一度自分で復習して、
自分なりのスタイルに落とし込んでいこうと思います。

久しぶりに頭をフルに使って
低血糖になってしまったのか
歩いていて動悸が・・・(笑)

でもやっぱり、陰陽五行・気血水の
流れを改めて学ぶと奥深いですね☆





Posted by なつめや at 22:02│Comments(0)
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