余力と妊娠力
東洋医学の基本ともいうべき書物の
2000年以上前に書かれた『黄帝大経(こうていだいけい)』
では妊娠について書かれおり、
「心と身体に余力がなければ妊娠しにくい」と述べられています。
妊娠には『心』と『身体』に余力が必要、ということです。
女性は7の倍数、男性は8の倍数でこの妊娠力を養っている
『腎』の働きが盛衰していきます。
女性では35歳くらいから衰えが始まると記載されています。
男性は40歳位くらいですね。
余力とは?という素朴な疑問に立ち返ります。
日々、仕事や家事、ストレスで一杯一杯の心身に余るほどの
生命力があるか。
余談ですが、自分自身を振り返ってみてもやはり40歳の時の
疲れっぷりと42歳ではだいぶ差が生じているなというのは素直に
認めるところで、仕事量を調整し、休める時間をしっかり
とるようにしています。
それでも、今年は2回風邪ひいた・・・。(涙)
咳が止まらず、深い呼吸がおりにくいな、
乾いた咳ばかり出るな、というのは
どうやっても『腎』の力が弱まっているのを痛感します。
余談おわります。
余るほどの生命力を養うために、どんなことをしたら良いのか。
妊活の方々にはこの点を振りかえってみて
自分の生活の中で頑張りすぎてしまったり、
抱え込みすぎているものがあるのだとしたら
それを少し、緩めたらどうだろう?
仕事や家事を休む暇なくやっていて
さらに病院通いをしている人もいる。
その中で余力を蓄えるというのは
本当に大変なことだと思う。
省けるものは省いたり、
少しくらい自分を休ませたり労ったり。
夫婦で家事を分担して協力しあったり。
そうやって一つのコミュニティの単位である
『家庭』を女性一人がこなすことで成り立たせるのではなく
『協力し合う』ということで、
『家庭』を創っていく大切な過程だとも思います。
そして、最も厄介なのは『焦り』というものではないかと
思うのです。
年齢的なものなどを考えると『焦り』が生じてくるのは
仕方ないこと。
けれどそこで焦ってジタバタするのではなく
ドンッと構えてしっかり『余力』を蓄えて欲しいなと。
そして、余力を削いでしまいかねないリスクはとらず、
貯金するつもりでいてほしいですね。
病院選びや、通院手段や期間、治療費。
いろんな要素があって、その中で自分のライフスタイルと
照らし合わせた時に無理が少なく『余力』を蓄えて
いけそうな道を選ぶことも大切です。
長野のような寒い冬は鹿肉などのジビエも加えて
妊娠力を養う余力を蓄える時期に当てて欲しいなと思います。
冬は『閉臓(へいぞう)』の時期。
できるだけ、エネルギーを蓄え、次の春以降の活動が
スムーズにスタートできるよう備えましょう!
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