最近読んでいる五木寛之の『息の発見』は
ちょうど、今自分が考えていることが内容に書かれていて
皆さんにお勧めしたいなと。
梢先生のヨガ倶楽部でも呼吸に意識を傾けている感があり、
そこで呼吸をだいぶ意識するようになってから『呼吸』『息』
というものが体にどう影響しているのかを興味深く
観察してきました。
『息』という文字は『自』つまり自分の『心』が反映されるもの。
不安感が強い時は呼吸が浅く、そのリズムにも乱れがあるように
見えますし、丹田までしっかりとエネルギーがいっていないな~
と感じます。腹が据わる、という感じがなく、いろんなものに
揺れ動かされる。丹田にエネルギーが充実していると
揺れ動かされることも少なく、どっしりと構えているように
見えますね。
胸の辺りでエネルギーが右往左往している感覚といいますか。
怒っているときなどは胸というより、口の中で酸素をただ
交換しているだけで口から怒気として出ているのを感じます。
イライラしている人も頭に血が上っているような感じで
呼吸も浅く、意識が昇っている感覚です。これも丹田に
エネルギーがいっていない。
また本には面白い記述があるのですが、『液体空気』なるものを
開発した方がいたそうで、そこに怒っている最中の人の
息を吹き込むととても汚い色に染まると。
それを分析したところ、かなりの毒性を持っていたとか(笑)
嘘っぽいけど、イメージとしては理解できますよね。
あと、愚痴とかも嫌~な色が出ていそう。
だからそういう言葉というのはかなり悪質なわけです。
それを聞いていたらやはり、気分が悪くなるだけでなく
敏感な人は体も『あれ?』ということが出てくる。
嫌なことを聞いている時というのは、ストレスのかかっている
状態なので、体が緊張して強張ってくる。
話が終わったころには肩がこっっていたり、頭痛が起きたり
なんてことがあるわけです。
そういう時は大きく深呼吸したり、あくびをしたりして
緊張を外すことがおススメ。
私なんて、しょっちゅうあくびしています。
あくびが多いと『あぁ、ストレスがたまっているんだな』と
思っています(笑)
あくびは、怠けているとかイメージされるかもしれませんけれど
緊張をほぐしたり、自分の中の『気』の入れ替えをしているんです、
と思えば体にとっては良い行為。
『気』をしっかり収め、揺らぎのすくない自分の心を
養うためにも『丹田』というのはよほどだ事なところだと思います。
場所としてはおへその辺りです。
そこに自分で息を下すような、イメージをして
深い呼吸をしてみることです。
私は呼吸法そのものよりも、意識が大事なんではないかと
思っているので、意識から始めてみてください。
春はいろんな意味で『揺らぎ』がある季節です。
しっかり深呼吸して、良い気を体に入れていってください。