カネマツさんの冬の薬膳講座

なつめや

2014年11月20日 21:39

昨夜は松代カネマツ倶楽部さんでの薬膳講座でした。
今回は長野大学の学生さん7人も参加で、
どうせなら実習をしようと、『ガラムマサラ』づくりを
しました。カレーにいれたりするけれど、実際は
どんなスパイスで、どんな形やにおいなのか知らないことが
殆どだと思うので、それを手に取って確認しながら
学ぶというのも良い機会だと思い計画しました。

今回私が入れたスパイスは
・カルダモン
・フェンネル
・クミン
・コリアンダー
・八角
・シナモン
・クローブ
・黒コショウ
・ターメリック

上の4つのスパイスはとても香りが良く、その香りで
胃腸働きを活発にしてくれます。
ターメリックは肝機能の改善、八角・コショウ・シナモンクローブ
は熱性がつよく、わたしは香り重視で
カルダモン・クミン・コリアンダーを多めに入れました。
皆さんも一つ一つのスパイスを手に取り
これは何?いい香りですね~、などお話しながら
調合。それをフライパンで炒るとさらに香りがフワッと
香り、ふり鉢でゴリゴリやってふるいにかければ出来上がりです。
学生さんたちにすり鉢は頑張ってもらいました。
このガラムマサラは総合すれば胃腸を温め、また、体を温め
発汗させる作用がありますから、風邪のときなどは
生姜湯にガラムマサラ、葛、黒砂糖を入れて汗をかくようにすれば
風邪の引き始めなら悪化せずに済むかもしれません。

中国からの留学生も2人来ていて、『冷え』について
こちらの方が勉強になる話がありました。
月経時、冷たいものを食べたり飲んだりしてはいけないと
お母さんに怒られます、という女性の留学生の方の
話はとても興味深いものがありました。
私は月経時にそういうことで母に叱られたことはないです。
中国の母から娘にそのように体に対する養生の
アドバイスがちゃんとされているのだということは
中国と日本の大きな違いかもしれません。
さらに、妊娠・出産前後も冷たいものは食べませんという話。
以前書いたように、出産前後は『養生食』があるくらいです。
それなのに、日本では出産したら早く社会復帰、という
流れがあって、ゆっくり体をケアすることもできません。

中国では産後1か月は家から出ることも
髪の毛を洗ったりすることもないとのこと。
徹底して養生がなされています。
素晴らしい・・・。日本はいつの時代から『養生』という言葉・
経験を失ってしまったのだろうと、思いました。
留学生は男子もいましたが、こちらの男子ですら
産後養生のことを話していて、それが中国では
当たり前なんですよと、という感じで、こちらが勉強
させてもらった感じです。

さてさて今回のお弁当は
高きびと黒豆団子のカレーがメインで
これは私があらかじめ作ったガラムマサラ入りです。

次回は『黒五』というものを作ろうかな~と
思案中。実習のある薬膳講座もワイワイしていて面白い!!

ガラムマサラづくりはGreen kitchen Alamさんでも
やろうかと計画していますので、決まり次第
ご連絡しますね~。