陰虚な身体
女性というのは月経・排卵によって体の質ががらりと変わる。
月経から排卵までは卵を育てる所謂『低温期』ですが、
この時期は卵を成熟させるために『陰液』という
栄養を含む液が必要になります。
陰液は人間の体内、体外にある津・液・精・血を
ひっくるめたもの。陰液の代表的なものとして血液、精液、
リンパ液、汗、髄液、涙、尿、唾液、浮腫などが挙げられます。
体の外へ不要なものとして排泄されるものと、
体を滋養するものがあります。
その滋養する働きは卵を育てたり、体を潤したり、
皮膚や髪の毛・爪等にも栄養を届けます。
排卵期~高温期にかけては黄体ホルモンの働きにより
体温が一気に上がっていきます。体温が上がること自体、
エネルギーが高まることを意味しますが、東洋医学的には
『陽気』が高まる状態になります。体温も上がりますが
子宮の中も『血』が集まり、ほかほかの布団を作り
受精卵を迎え入れる準備になるわけです。
高温期では子宮に『血』が集まっていくので、普段から『血不足』の『血虚』の方々は特に頭部の『血不足』が顕著になり、
ふわふわした感じや、ぼーっとしたり、体が疲れやすくて
イラついたりしやすくなります。
それだけでなく『血』は栄養分を含んでもいるので、髪の毛が
抜けやすくなったり、爪が割れやすくなったり、と
血虚の方々は月経前になると体のあちこちの潤いが
不足気味の傾向になります。
かくいう私も、平素、走っておりますので血虚に傾きやすく
月経前になると、頭がふわーっとしたり、粘膜が渇いて
喉がカラカラになってきます。
なるべく月経前後は肉を食べて『血』を増やすように
心がけております。というよりも、肉を無性に食べたくなる!
月経が終わる頃になると肉食から草食になります(笑)
(※ここで注意していただきたいのは、この説明はあくまでも
『血虚』体質の方のことです)
最近は空気が乾燥しているせいで、乾燥の度合いが夏の頃の
数割増しのようで、月経前の陰液不足により
のどがカラカラになりました。
おかげで、喉が渇いて良く眠れない・・・。
(ちなみに血不足が進むと脳が養われず良く眠れない、
よく夢ばかりを見ている、という状態も生じます。)
早く月経が来てくれたら楽になるのに、と思いつつ
せっせと肉を食べ、『血』『陰液』を補う漢方を煎じました。
これで、今晩は良く眠れるはず!!